今月の一本 Prince of Persia:The Sands of Time
Prince of Persia:The Sands of Time
GBA
メーカー UBISOFT
ジャンル アクション
発売日 2003年10月(北米)
1Pプレイ専用
名作のPS2版を2Dアレンジ移植したメトロイドヴァニアmeets疾走感な快作!
メトロイドヴァニア、言わずと知れた現代も熱狂的信者がいる一大ジャンルである。しかし私は令和にNESを遊ぶようなへそ曲がりなのでそんなメジャーに対しても不満点はある。
疾走感がないのだ。とにかく遊んでいてだるいなと思ってしまう。行っては戻り、行っては戻りを繰り返す。そういやあれ取り行かないとだ。時の流れがもっと早くできればヤキモキしてしまう。
プリンスオブペルシャ(a.k.a.プリペル)、こちらも言わずと知れた探索アクションの伝統作品。PC時代から世界中のゲーマーを虜にしてきた歴史的傑作だ。
今作はそんな伝統作品を映画化したものをゲーム化した逆輸入のような作品となる(ハッキリ言って映画はテレ東の昼間に放送されるくらいなので面白くもなんともない)。
今作はメトロイドヴァニア特有のダルさがない。プリペル伝統のヌルヌルモーションに映画からインスパイアされたアクションの鬼強化が施され、ゲーム開始時から前方回転2段ジャンプやバク転、壁登りなど縦横無尽にステージを駆け抜けることができる。とにかく時の流れが従来作品とは一線を画す疾走感に満たされているのだ。
探索要素も緩めで、PS2版よりも多彩な攻撃で襲いかかってくるボス戦(デカい!)が多くダラケさせない良アレンジが施されている。
悪魔城伝説のように操作感覚の異なるパートナーキャラを操ることもできるのも気分転換のアクセントとなっていて好感触。
PS2版に準拠したステータス画面。
セーブポイントはそろそろ欲しい時に出現する親切設計。
ココがオススメ!
とかくダレがちな探索アクションを原作映画の要素を盛り込んだ上で疾走感溢れる作品に仕上げたのは見事としか言いようがない。原作要素を活かしたコンティニュー救済措置もありがたい設計となっている。
プリペル伝統の「対マン」もしっかり残されており、原作ファンもプリペルの色香を感じながらプレイできる。
発売当時の評価
PS2版は日本でのセールスは振るわなかったものの、海外では各ハードのトータルセールスは50万本を超えるメガヒットとなった。
GBA版は業界紙"Nintendo Power"で4.5/5、大手ゲームサイト"IGN"では7.1/10といずれも高評価であり、日本未発売が悔やまれる。
編集部購入価格
2,800円(CIB)
入手難易度
易
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