今月の一本 Disney's DARKWING DUCK
Disney's DARKWING DUCK
ゲームボーイ
メーカー サンソフト(販売のみ、開発はカプコン)
ジャンル アクション
発売日 1993年2月(北米)
1Pプレイ専用
ロックマン&バイオニックコマンドー!?ディズニーアクションの老舗カプコンがゲームボーイに送りこむ渾身の一作!
ご存知数々の名作ディズニーゲーを世に送り出したカプコン開発の隠れた傑作。
日本ではあまり馴染みのないダークウイング・ダックなるキャラクター。ディズニーランドでも見たことないワルそうないでたち。
どうやら見た目はオッサンのドナルドダック風のキャラが活躍するダークヒーロー物らしく、日本ではWOWOWにおいて1993年に放送されていたとのこと(知らんw)。
もともとはチップとデールやわんぱくダックなど他の名作同様にNESで発売され、NESマニア界隈では評価の高かったダークウイングさんだったが、満を辞してゲームボーイへ移植。販売がサンソフトな理由はまったく謎だが、NES版の魅力を余すところなく移植し切った完成度には脱帽の一言。
グラフィックの書き込みも相当細かく、むしろNES版よりも美麗な感もある。
ステージ開始時に名を名乗るかっちょいいシーンも完全移植!
ゲーム内容はロックマンをベース(攻撃方法はロックバスターに酷似したガスガン)にバイオニックコマンドーを調味料にした当時のカプコン2Dアクション総動員なつくり。
まずはステージ選択するところはロックマンインスパイア。
ワイヤーアクションではないものの、ステージにはぶら下がりポイントが多数あり、そこにぶら下りながら道なき道を進んでいき、ステージラストにいるボスを倒していくというロックマンインスパイア。なお、ぶら下りアクションはギリジャン多め。一応ロックマンばりに武器選択はできるものの、使い分けが求められるシーンは少なく(特定のボスの弱点になっているということもない)、NES版からオミットしてもよかった点ともいえる。
ステージ構造、ボス戦ともにNESを完全移植しているのでNES版をクリアしている猛者には易化移植と映るかもしれない。しかしNES版の入門編と捉えれば、むしろ洋ゲークラシックアクションの入門書としては程よい作品だろう。またこのクオリティの作品が携帯機で手軽に遊べるというのは嬉しい限り。
攻略のコツ
ロックマンワールドで基礎体力をつけろ!はなしはそれからだ!
ココがオススメ!
カプコン好きにはたまらないゲーム設計。国内発売作品では物足りない方にはピッタリ。洋ゲークラシックにしては意地悪な点も少なく、アクションゲームの基礎体力を養うには適任の一本と言えるだろう。カプコンらしからぬジャズテイストなBGMもオサレ♪
発売当時の評価
業界誌“Nintendo Magazine System UK"のレビューでは、「他の金儲けのために作られた他のゲームボーイ作品群と違い、面白く多様。」と好評。日本でも販売されたSFC版はファミ通において、31/40点というレーティングでシルバー殿堂入りという高評価を得ている。おなじくイギリスの専門誌“Oficial Nintendo Magazine"においても91%という非常に高い評価を得ている。
編集部購入価格
2,000円(ROMのみ)
入手難易度
中
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