今月の一本 SMASH TV
当サイト名である「洋ズドゲームズ」ですが、すでにお気づきの方もいらっしゃると思いますが、今から約20年前に発行されていた日本初の中古ゲーム専門雑誌「ユーズドゲームズ」からインスパイアされています。
当時毎号買っていて、今もその時のものが本棚に保管されていますが、本当に素晴らしい雑誌で。私をクラシックゲーム(レトロゲームとは言いません)という「沼」に引き摺り込んだ愛すべき存在なのです。
毎号本当に魅力的な連載が多かったのですが、中でも私が楽しみにしていた連載が「今月の一本」です。
そこで、弊サイトにおいてもインスパイアさせていただき、私の大好きなNESソフト等から選りすぐりの一本を毎月ご紹介していこうかなと!どうせ買うならコレを買え!記念すべき1本目はコレだ!
SMASH TV
メーカー アクレイム
ジャンル アクションSTG
発売日 1991年(北米)
2Pプレイ可能
押し寄せる殺意の波!飛び散る血飛沫!ほんとにこんなTV番組あんのかアメリカ!?
NESタイトル屈指のアーケード移植物!
ここまでアーケードの興奮を直輸入したソフトは国内ファミコンを含めて見渡してもそうないだろう。そのくらい移植度は高く、NES用にアレンジされたBGM含めて至高の逸品に仕上がっている。
ストーリー設定は、とあるアメリカのTV番組。賞金稼ぎが多額の賞金を目当てに番組側がけしかける敵の大群を銃器で蹴散らしまくるというトンデモないことになっている。
血飛沫が飛び散りまくる時点で確実に殺している。こんなもの放送できないだろ。
NESにしてはゴア表現が極めてストレートであり、グラフィックがチープであるからこそ残酷に見える部分がある。これは同じくゴア表現が社会問題にも発展したアクレイムの奇作"NARC"にも言えることで、スマッシュTVもお咎めなしだったのかは非常に気になる点ではある。しかし今作は大衆の支持を得ることができたのか、NES版リリース後もSNES版や"TOTAL CARNAGE"等の続編までリリースされているのである。市民権ある殺意と言えるのは銃社会アメリカならではある。
ゲーム内容は、番組スタジオを出発すると、固定画面のバトルステージへと移動し、四方八方から湧き出る敵を掃討して次のバトルステージへと進み、エリアの最後に待ち受けるボスを撃破するというアクションSTGである。
このシリーズの特徴ではあるが、とにかくプレイヤーに対しての敵の発生数が尋常ではないのだ。ハッキリ言って初見で捌き切るのは相当な手練れでも難儀することだろう。しかし裏を返せば掃討した時の爽快感は筆舌に尽くし難いものがある。ランダムでドロップされるパワーアップアイテムを取ればその爽快感はさらに増幅される。
隠れた名コンポーザー Marshall Parkerによる軽妙なBGMや威勢のいい合成音声も相まって、ストレス解消にはもってこいの痛快な仕上がりとなっている。
2Pプレイも可能で、難易度設定的にはそれを見越したデザインになっているといえる。とにかくNESの処理能力を超える敵とその火力なのだ。友達とワーキャー言いながらぶち殺しまくるべき一本なのだ。
今作はゲーム内容以外にも挑戦的なデザインが施されている。
アーケードは日本のジョイスティックで移動と銃撃をするのだが、家庭用においてもそれを再現しているのだ。
マニュアルより。コントローラーをこのように把持してジョイスティック操作を再現している。筆者はトライしたことはないが、片麻痺ゲーマーとしてはぜひとも挑戦してみたいプレイスタイルではある。
マルチタップさえあれば、2Pプレイにおいてもアーケード風プレイが可能である。ハッキリ言って変態としか言いようがない。
攻略のコツ
二人で遊べ!生き残るにはそれしかない!
ここがオススメ!
NESの処理能力の限界を超えた弾幕をかわして敵を殲滅する爽快感、そしてそれを2Pで共有できるというパーティゲーム性。当時の北米アーケードシーンをクラシック機で追体験するという意味では、XBOX等の現行機でアーケードのベタ移植を遊ぶよりもノスタルジックといえるだろう。
発売当時の評価
業界誌“NiNTENDO POWER"では4/5という高いレーティングであり、日本でも販売されたSFC版はファミ通において、31/40点というレーティングでシルバー殿堂入りという高評価を得ている。
編集部購入価格
4,800円(CIB※)
入手難易度
易
※CIB=complete in Boxの略で箱説完品という北米ヲタ用語のひとつ
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