今月の一本 QIX
QIX
NES
メーカー タイトー
ジャンル アクションパズル
発売日 1991年1月(北米・日本未発売)
2Pプレイ可能(交代制)
クラシックアーケードの奇作をNESに完全移植!
日本ではゲームボーイ版が有名でしょうか?ご存知クラシックアーケードの傑作が海外限定で完全移植!移植を手掛けたのはハンガリーのNovotrade。
内容は、マニュアルによれば未知のコンピューターウイルスからコンピューターのメモリーを守るというもの(そうだったのか!)。
どちらかと言えばGB版パッケージの方がそのストーリーを表している気も…。
サイケな模様で画面を塗りつぶせ!
内容は画面中央を闊歩するQIXと外枠を猛スピードで走るサブウイルスを避けながらAボタンを押しながらマーカーを操作して陣取りをしていき、クリアに達するパーセンテージの面積を塗りつぶせばクリアとなります。んまあ、陣取りですね。塗りつぶした部分には模様がつくのですが、これがまた実にサイケでポップでいい感じ!アメリカンポップアート然とした感は他に類を見ない感じでココもイチオシポイントかなと。いかにこのパーセンテージを100%に近づけるかがハイスコアへの道。基準パーセンテージとの差がボーナスポイントとして加算されます。
なお、難易度はゲームボーイ版の比ではなく、QIXは超優秀なAIに司られたウイルスなのか、ものすごいクイックターンを見せるなど全力でプレイヤーを殺しに来ますので、ゲームボーイ版の感覚でいるとクリアは困難でしょう。
パッケージ裏面にある格言が沁みます。
コンポーザーは不明ですが、タイトル画面のBGMのサイコテクノはNES史に残る名曲。
ファミコンの限界を超えた技術力を愛でろ!
近年日本のhomebrew界隈でもてはやされ、なかば陳腐化しつつある「ファミコンの限界を超えた」という形容。個人的にはファミコンのゲームを作ったこともない素人評論家が語ってくれるなよとしか思いませんが、国内外の評価を調査すると、このマーカーによる描画はファミコンの性能を超えた表現なようです。そう言った意味では後世に残すべきゲーム開発資料としても注目すべき日本未発売の一本なのではないでしょうか?
中毒性に溢れる時間泥棒。仕事終わりにブランデーでも傾けながらしっぽりと没入したい一本です。
攻略のコツ
なるべく小さな面積をコツコツと塗りつぶしていきQIXを囲むような陣取りをして、QIXが袋小路にハマったタイミングで出口を閉じてしまうというもの。しかしそれにばかり気を囚われていると、外周から攻めてくるサブウイルスにやられてしまう!
発売当時の評価
業界誌Nintendo powermagazineでは、2.8of5.0、"vgdeo games"では55 of100とまずまず。日本でも販売されたGB版はファミ通において、25/40点というレーティングとなっている。
編集部購入価格
9,200円(CIB)
入手難易度
難
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