1ジャンル総力特集 デジタルピンボールの深淵

人はなぜNESソフトを求めるのか?
なんとなくオシャレ?ディスクシステムのソフトを手軽に遊びたい?色々あるでしょう。しかし、やはりなんと言っても日本未発売という外国の風に触れたいというのが一番ではないでしょうか?一度きりの人生、いろんなゲームで遊びたいというのは自然な流れでしょう。
そんな数ある日本未発売ゲーの中でも、極めて色濃く外国の色香を纏っているのが、そうピンボールなんですね。現行機でも極めて精巧なピンボールシュミレーター、いわゆるデジタルピンボールの類はいまだにリリースされていますが、NESにも現行機に負けない高い水準のデジタルピンボールがあることをご存知でしょうか?

もちろん国内でも歴史に残るピンボールゲームは発売されていますよね。任天堂クラシックシリーズやナムコのファミリーピンボールあたりが思い出されますかね。ただ、これらのソフトってものすごいファミコンファミコンしてるというか。ファミコンでピンボールのゲームを作ってみました感が極めて強いというか。
面白いんですよ。画面も切り替わって。ただね、リアリティが全くない。球の挙動とかそーいうことじゃなくて台そのものに。いやだからそれがデジタルピンボールじゃないのって。いやいやいや、こちとら没入感が欲しいんですよ。大事なのはリアリティ。ほんとに台を打ってる感。それでいくと外国産のピンボールソフトは度肝を抜かれるクオリティに仕上がってますから。さて、いきましょうか。

PIN-BOT(NES・1990年 レア社)

我らが職人集団レア社が放った一本。
版権はピンボール実機をはじめ、米クラシックゲーセン界を牛耳っていたウィリアムス。
タイトルデモは近未来感に溢れる美しい描き込み具合。コレ、ファミコンすよ。
これぞデジタルピンボールと言わんばかりのサイケな色遣いが眩しい!操作は十字キーとボタンでパドルを操る伝統の形。
ボーナスゾーンに弾を打ち込めばギミック発動。電子音声全開で喋る喋る!
このPIN-BOT、数年前に某ゲーム雑誌でキラキラスターナイトでおなじみのRIKIさんが大絶賛していて、ふとメルカリを見るとたまたまCIBで出品されていて!値切らずに即購入ですよ!たしかにアートな感じがアーティスト受けしそうな美麗グラフィックですよね。
ボールの挙動も変にゲームゲームしてなくてリアルな感じなのも好感が持てます。
理不尽な落下も少ないので、コツさえ掴めば永遠に遊べます(時間泥棒!)。
レア社の技術力に酔いしれろ!

HIGH SPEED(NES・1991年 レア社)

お次もレア社より。前作PIN-BOTとほぼ同じ座組みで制作されたこちらもデジタルピンボールの名品。
画面を見ての通り、PIN-BOTと同じゲームエンジンで作られた今作。前作に勝るとも劣らない作り込みが光ります。
台の大きさはPIN-BOTより若干大きく、画面は下部と上部で切り替えがあります。
作品タイトルの通り、ハイウェイをモチーフとしたスピード感あふれる内容で、球の疾走感は、他のファミコンピンボール作品にないものがあります。
一つ難癖をつけるとしたら、若干球の挙動が無慈悲なことがあること。そりゃないでしょうよーって。
名コンポーザー・David Wiseの奏でるBGMはさすがですが。
PIN-BOTと合わせて押さえておきたい一本です。

THE GETAWAY(GB・1992年 Williams)

ゲームボーイにも名品あり。
見ての通り、前述のHIGH SPEEDのGB移植版です。

ピンボール台以外のグラフィックも気合入ってます。
画面は切り替え式。
台は小ぶりになりながらもしっかりとデジタルピンボールしてくれます。NES版同様に球の挙動が少々不自然なときがありますが、まあこんだけ雰囲気出してくれてるなら大目に見ていいでしょう。このクオリティが携帯機で遊べるなら儲けもんです。

Revenge of the Gator

(GB・1989年 HAL研)

こちらは日本でも「66匹のワニ大行進」として発売された一本。
パッケージはだいぶ差を感じますが、内容は全く同じでカービィピンボールのようにほのぼのしたゲームゲームな作品です。
国内版の入手難易度を考えるとコレクション用でしょうか。
HAL研だけあって、つくりはとても丁寧なので楽しい時間を過ごせることは保証します。
PIN-BOTの実機写真。NES版がいかに精巧に作られているかお分かりいただけるだろう。
以上、北米の風を感じることができるコンシューマ機におけるデジタルピンボールの世界でした。
オッサンが仕事終わりにチビチビやりながらシコシコ打ち込む印象ですが、これがほんと癒されるので、師走の忙しさを癒す時間のおともにいかがでしょうか?

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2021年6月に脳出血で入院して退院するも左片麻痺になってしまったのにビデオゲームで遊ぶことを諦めきれない困ったオヂサンのサイトです。 「できない」を「できる」にするために模索する日々と大好きなNESソフト収集についてまとめていきます。 片麻痺でのゲームプレイやオススメソフト紹介を中心の記事を更新していきますので、お気軽にコメント等いただけると励みになります。 よろしくナニトゾ!

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